テキストサイズ

異彩ノ雫

第192章  四ノ月 Ⅱ




うつ伏せて眠るおまえの肩が

真珠のように浮かんで光る


窓越しにそそぐ月明かり…



そっと毛布を引き上げながら

細いうなじに口づければ

かすかな身じろぎに香るムスク



名残の熱が夜を揺らす







【移り香】


ストーリーメニュー

TOPTOPへ