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異彩ノ雫

第221章  七ノ月 Ⅲ ②




眠りを手放した深夜2時
ラジオが歌い始めた
古いシャンソン

La Vie en Rose…

その調べは
記憶のゆりかごを静かに揺らす

初めて教えてくれたのは
ミューズの息吹を
私の世界に吹き込んだひと
夢と憧れを教えたひと…

今 小声でメロディを追いながら
流れぬ涙が胸を満たす







【パリ祭】


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