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異彩ノ雫

第227章  七ノ月 Ⅲ ⑤




…からからん

手の中でラムネ瓶を振る君


── 取れないよ

僕の言葉に首をすくめた
そんなしぐさに
愛しさがこみ上げる


夜店の喧騒と潤んだ風
ほの白く浮かぶ君のうなじ…



この夏が
どうか永遠でありますように…







【夏】



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