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異彩ノ雫

第228章  八ノ月 Ⅲ




グラスに満たした

緋色のワインは

真夏の宵の 夢への扉



飲むほどに

星降る音は かさなり響き

酔うほどに

幻めいて夜は明るむ



時のあわいに眠りもまぎれ

焦がれるほどに

胸に色増す 遠い面影…







【酔夢】


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