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異彩ノ雫

第230章  八ノ月 Ⅲ ②




香華の向こうに浮かぶ面影は

変わることなく美しく

過ぎた月日は

この身にばかり降るものか



偲ぶよすがに

手向けの白薔薇…



眩い白さは胸は疼かせ

芳香の中に

昔日の夢が匂いたつ







【白薔薇】


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