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異彩ノ雫

第241章  九ノ月 Ⅲ ③




時間が
水の流れであったなら
手のひらのひとすくいを
束の間とどめておけるのに…


夢が
パステル画の絵本だったなら
栞をはさみ
お気に入りを幾度も見られるものを…


あなたが
今 私の隣にいたならば
そんな話を
笑いながら聞いてくれるはずなのに…







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