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異彩ノ雫

第24章  九ノ月 ②




灯ともし頃の街をさ迷えば
見慣れた角に足が止まる

いつもの時間
いつもの、場所…

俯きがちに
小走りで
通りを渡り来る君の姿が瞼に浮かぶ

待つことは
あてどなくも幸せで…

今も心は残り続け
約束のないまま君を待っている







【待ち人】


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