ただあなただけを見つめる
第23章 復讐
また夢を見た。
まただ。
―――真っ暗な道にぽつり。
そして裸足。
ここはどこなんだろう?
やっぱり行き先もわからずに歩く。
しばらく歩くと、あの時と同じように足に何かが触れた。
生ぬるい感触……
…血だ。
恐る恐る足を見ると、やっぱりそれは血だった。
暗血色の生々しい血。
そしてその血はだれかに繋がっていた。
見たくもないのに……私はその先を見た。
「きゃああーーーー!!」
私は叫ぶ。
そこにいたのが
血を流して倒れている園長先生と
血の付いたナイフを持った
暁だったから…