ただあなただけを見つめる
第15章 desire
「あーイライラする!」
頭をくしゃくしゃする暁。
「やめてよ、暑苦しい。」
「だってー…」
ぶーっと口を尖らせて不機嫌な表情を浮かべる。
そっと私の後頭部を押さえ自分の方に引き寄せると、
チュッ
「……夏帆としたいです//」
「あ~…」
そういえば一週間エッチしてないや。
まぁ仕方ないんだけどね。
生理だったしね。
てゆうか暁、もしかしてセックスレス?
たった一週間で?(笑)
「夏帆生理中だし…。」
はぁ…と残念そうにため息をつく。
あ…やば。
暁に言ってない(笑)
「もう終わってるよ?」
「……はっ!?」
バッと起き上がる暁。
「いつ!?」
「昨日……(笑)」
「はぁぁぁーーっ!?」
怒ったかな?
でも私だって一応女だよ?
いちいち生理終わったとかいいたくないし。
「言えよ!」
「はあ?何それ。キレる意味がわかんないんだけど。」
プイッと暁から背を向ける。
まったく暁はヤることしか考えてないんだから。