テキストサイズ

もし国民的アイドルのマネージャーが風俗嬢だったら

第12章 小野智の事情②前編

菜々子は一通り原稿に目を通す。

そして菜々子から翔くんに歩み寄る。

「こことここは、もっと噛み砕いて話した方が
視聴者に伝わると思うよ」
「あぁッ……なるほどね。サンキュー菜々子」

この短時間で意図も簡単にニュース原稿を
添削する菜々子に驚いた。

それも祟一秀才の翔くんを相手に。

翔くんは帰り際に俺の肩をポンと叩き
耳元で囁く。

「今のも俺しか知らない菜々子だから」

そんなことよりも手際よく済ませ
俺と翔くんの顔を立ててくれた
菜々子に感心した。

「智ッ。帰ろっかッ」

菜々子との約束。

今日は以前から約束をしていた
被写体になってもらう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ