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もし国民的アイドルのマネージャーが風俗嬢だったら

第14章 枯葉雅紀の事情②前編

「これ押すんじゃない?」
「いや、違う。これを引っ張るんだ」

シャンプー台の脇にあるレバーを
思い切り引いた。

「あッッッ!!!」
「うわッ!!!」

シャンプー台の背もたれが
『ガガガガガッ』と音を立て倒れた。

その拍子に俺が菜々子に覆い被さる
体勢になってしまった。

互いの顔はキスが出来る距離。

俺から唇を重ねようとすると
菜々子は顔を反らした。

「雅紀くんと私は友達だよね?」
「え……」

そして菜々子は向き直り俺を見据えた。

「だったらこの行為は違うんじゃない?」

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