Liar Game 〜1×5〜
第5章 罠
それから、お会計を済ませて……
聖輝「ごちそうさまでした!」
松本「どういたしまして。」
聖輝「あっあの…今日はありがとうございました!すごく楽しかったです!」
松本「こちらこそ、涼野くんと話せてすごく楽しかった。」
聖輝「いっいえいえ、とんでもないです!」
松本「また誘ってもいいかな?」
聖輝「はい!もちろんです!!」
まさ誘ってくれるなんて…感激!!
松本「そうだ、さっきからちょっと気になってたんだけど…」
聖輝「えっ?」
松本「耳の裏赤くなってるけど、どうしたの?」
聖輝「えっ?!」
まさか…バレた…?!
聖輝「えっえっと…これは……蚊!!」
松本「えっ?」
聖輝「かっ蚊に…刺されたんです…」
松本「蚊に刺されたの?」
聖輝「そっそうなんですよ!もぉ痒くて痒くて!」
松本「そっか…痒み止めの薬塗った方がいいね。」
聖輝「そっそうですね、帰ったら塗ります!」
うまく誤魔化せたかな…
耳の裏って見えやすいのかな…
松本「涼野くんの家ってこの辺?」
聖輝「はい、あのアパートです。」
松本「あそこね、了解。」
あぁ…楽しかったひと時もあっという間に過ぎちゃった…
もう少し一緒にいたいなぁ…
松本「涼野くん?」
聖輝「えっ?あっ、ありがとうございます!」
松本「また連絡するね。」
聖輝「はい!待ってます。」
松本「じゃあね、おやすみ。」
聖輝「おやすみなさい。」
あっ…行っちゃった……
聖輝「…家…誘えばよかったかな…」
僕は1人寂しくアパートの中へ入った。