Liar Game 〜1×5〜
第9章 心情
「相葉さん!おはようございます!」
相葉「おはよー!」
車を降りると、1人のスタッフが俺に話しかけてきた。
この子前に一緒に仕事したことあるけど、めちゃくちゃ明るい子だから俺は割と気に入っている。
「相葉さん、今日はもぉぱくぱく食べちゃってくださいね!」
相葉「うん!たーくさん食べるよ〜!」
「あっそういえば…相葉さんって実家中華料理屋なんですよね?」
相葉「そうだよ。」
「やっぱり、中華の味にはうるさいですか?」
相葉「そんなことないよ?美味しかったら何でもいいから。」
「あっそうなんですか?」
相葉「うん!それに唐揚げさえ食べられたら幸せだから!」
「あははっ!本当唐揚げ大好きですよね。」
相葉「うん!」
俺は唐揚げが大好き。
あの鶏肉の味とジューシーさがたまらない。
もし他のお肉で唐揚げを作ったらどんな味になるのかな?
えっ?
他のお肉ってどんなのがあるかって?
例えば…人間とか?
調理するのはすげぇグロいけど…どんな味がするのか気になる……
今度メンバーの誰かを殺して……
あひゃひゃ!
冗談だって!
今の本気にした?
そこまで狂ってないっつーの!
大体人間食べるとか相当頭イかれてるよね!
俺は殺人を犯してまで嵐を破滅させたいとは思わない。
だって殺人やったら俺もこの世の終わりだもん。
メンバー殺して死刑判決は免れないと思うし。
俺はね、ノーリスクで嵐を潰したいの。
俺の知らないところでメンバーそれぞれに災難が降り注ぐ…
で、最終的に狙われなかった俺だけが残るって感じ!
まさに『悲劇のヒロイン』のようにね。
あれ?男だから…『悲劇のヒーロー』?
あひゃひゃ!
まぁ何でもいいや!
とにかく、嵐を潰すなら今しかないからちゃっちゃと作戦実行させなくちゃ!
「じゃあ、スタンバイよろしくお願いします!」
相葉「はーい!」
俺はスタッフの指示に従い、収録に挑んだ。