Liar Game 〜1×5〜
第9章 心情
高田「……。」
相葉「……。」
車に乗ってから沈黙が続いていた。
高田「……。」
相葉「ハァ…あのさ…何で何もしゃべらないの?」
高田「えっ……」
相葉「マジでつまんないんだけど。」
高田「すいません……」
相葉「……。」
ほら、そこですぐ黙る。
マジで何なの?
俺のこと嫌いな訳?
あぁ…マジで腹立つ!!
相葉「そんなに俺のこと嫌いなの?」
高田「えっ?」
相葉「だからしゃべらないんだ。」
高田「あっいえ、そういうわけでは…」
相葉「確かに、俺は他のメンバーと違って容姿も才能も凡人以下だから話す価値もないって思われても仕方ないけどね。」
高田「……。」
相葉「……。」
高田「…すみません…僕……」
相葉「なに?やっぱり俺のこと嫌いなの?」
高田「違います!!」
相葉「?!」
高田「あっすっすいません…」
相葉「いや…別にいいけど……」
高田「…僕…元々別の芸能事務所のマネージャーやっていたのですが…その時担当だった人にいじめられて…」
相葉「いじめ?」
高田「いちいち話しかけるなってうざがられてたし…だから相葉さんに対してもあんまり話しかけたらだめなのかなって…」
相葉「……。」
高田「芸能人の仕事をサポートしたいって思ってこの仕事を始めたのですが…理想と現実は全然違いました…」
高田「難しいですよね…この仕事……」
相葉「…ねぇ、ちなみに前担当だった人って誰?」
高田「えっ?えっと………です…」
相葉「へぇ……」
意外な人物だった。
テレビの前じゃバカみたいにはしゃいでる奴が裏になるとすげぇ真面目なるんだ。
相葉「ねぇ…嫌じゃなかったら…どんなことされたか教えてくれる?」
高田「はい…わざと違う飲み物や食べ物を注文して、僕を何回もコンビニやスーパーに走らせたり…」
高田「プロデューサーとかのえらい人の前でわざと僕のこと叱ったり…」
高田「あとは、その人が寝坊で収録を遅刻した時…僕のスケジュール管理がなってなかったからって言い訳されて、僕が出演者に怒られることも…」
相葉「うわっ…何その幼稚ないじめ。」
高田「テレビの画面じゃ結構好きな方だったんですけどね…」