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Liar Game 〜1×5〜

第9章 心情



波野「本当によかったの?両親に連絡入れなくて…」


聖輝「はい、余計な心配かけたくないし…それに神戸にいますので…」


波野「そっか…」


聖輝「……。」


波野「涼野くん。」


聖輝「はっはい…」


波野「俺ってそんなに頼りない?」


聖輝「えっ…?」


波野「俺は涼野くんのマネージャーとして一緒に仕事をしてきた。」


波野「まだまだ一緒にいる期間は短いけど、俺は涼野くんのことを家族同然だと思っている。」


波野「もし涼野くんが泣いていたらそばに寄り添って慰めるし、涼野くんが悩んでいたら一緒に悩んで問題を解決したい。」


波野「俺にとって涼野くんは特別なんだ……」


聖輝「波野さん……」


波野「涼野くん…一体何があったの…?」


聖輝「……。」


波野さん。


僕の横でいろいろ頑張ってくれた。


僕にとって波野さんは…


お兄さんのような存在。


そばにいるだけで安心できる…


だったら…波野さんには……


聖輝「…あの…僕……僕、実は」


〜♪♪♪


波野「ごめん、また事務所から。」


ピッ


波野「もしもし、お疲れ様です。」


聖輝「……。」


もしかしたら、神様はこのことを言うなって言ってるのかもしれない。


タイミングよく鳴る電話。


やっぱり……


簡単に解決できる問題じゃないんだね…


波野「ごめん、今から事務所戻らないといけない。」


聖輝「えっ…」


波野「ごめんね、話はまた今度聞くから。」


聖輝「はっはい…お仕事頑張ってください。」


波野「ありがとう、家まで送るよ。」


ごめんなさい…


僕って本当人に迷惑かけてばっかり…


ごめんなさい……

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