Liar Game 〜1×5〜
第10章 鎖
聖輝「……。」
講義の空き時間。
光樹くんはサークルの先輩に呼び出されて僕と別行動。
僕は1人、図書室にいた。
聖輝「……。」
どうしよう…
連絡来たからにはやっぱり折り返すべきだよね…
聖輝「…でっでも…お仕事中かもしれないから…」
電話はあとでしよ……
〜♪♪
聖輝「えっ?」
LINEが来た。
僕は意を決してLINEを開き、メッセージを見た。
櫻井『会いたい。』
聖輝「…えっ…?」
会いたい…?
聖輝「あっあはは、まさか…見間違いだよね…?」
僕はもう一度メッセージを確認した。
『会いたい。』
間違いなくそう書かれていた。
聖輝「会い…たい……」
本当に…?
本当に僕に言ってるの…?
また相葉さんと間違えてるんじゃないの?
聖輝「……。」
どうしよう…
既読付けちゃったし…
聖輝「……。」
でも、間違いLINEかもしれない…
聖輝「…いいや、返事は後回しにしよ…」
僕はスマホの電源を落とし、借りた本を読んだ。