Liar Game 〜1×5〜
第10章 鎖
〜聖輝side〜
ピピッピピッピピッ……
聖輝「…んっ……」
僕は聴き慣れていないアラームの音に起こされた。
聖輝「んんっ…あれ…ここ……」
……そうだ…
昨日からしばらくここで生活することにしたんだった……
聖輝「ふわぁ〜……」
眠い……
聖輝「……あれ…?」
櫻井さんは……?
聖輝「…櫻井さん…どこ…?」
聖輝「櫻井さん……ど…あれ?」
櫻井『仕事で先に出ています。』
小さなテーブルに置き手紙とパンが何個か置かれていた。
聖輝「仕事か……」
僕はホッとした。
櫻井さんが僕を置いてどこかへ消えてしまったのではないかと思ってしまった。
聖輝「パンか…」
ビジネスホテルに泊まってるから朝食はつかない。
聖輝「…いただきます……」
僕はパンをかじる。
聖輝「もぐもぐ……」
何でだろう……
いつも1人でご飯食べているのに……
どうして今日は心が寂しいんだろ……
聖輝「……。」
やっぱり、僕の中で櫻井さんの存在が大きくなってきてるんだ……
聖輝「…本当は…あの人のことが好きなはずなのに……」
僕はいつの間にか、彼にマインドコントロールをされていた。