Liar Game 〜1×5〜
第2章 きっかけ
実は明日朝早いというのは嘘。
仕事、昼からなんだよね。
何で嘘ついたかって?
決まってるでしょ、向こうから俺を求めてくるのを待つ為。
俺からいってもいいんだけど、涼野くんが俺を求める姿…見たいんだよね。
今日一緒にいて、あの子は究極の寂しがり屋だっていうことが分かった。
彼女から電話かかって来た時もチラチラこっちの方見てたし、そろそろ帰るって言った時も一瞬寂しそうな顔をした。
一緒にいたかったのか、涼野くんは駅まで送るって言い出した。
俺車なのにね。
そこまでして俺と一緒にいたかったんだね。
本当分かりやすいなぁ…
まぁ、そういうところが可愛いんだけどね。
櫻井「さてと…いつ連絡がくるかな。」
俺はタバコの火を消した。
俺と楽しそうに笑って写っている…
彼女の顔に。