Liar Game 〜1×5〜
第12章 悪魔VS悪魔
〜松本side〜
俺は大野さんにきちっとお礼がしたくて連絡した。
大野さんは笑いながら
大野『ありがとう、その気持ちだけで十分だよ。』
と言ってくれた。
もちろん、お金が絡んでいることだからタダで済ますわけにはいかない。
松本「大野さん…やっぱりお金はちゃんと返したい。だから…口座番号教えてくれない?」
大野「やだ。」
松本「えっ?」
大野「口座番号は絶対教えない!」
松本「あっじゃあ…毎月30万ずつ返すから返済日を」
大野「もう松潤とは2人きりで会わない!」
松本「えっ…?」
大野「俺はお前を救いたかったからお金を使った。それだけだ。」
松本「そんな…」
大野さんは頑固だった。
どうしても俺からお金は受け取らないと口を閉ざし、はぐらかし、お金の話を消そうとしていた。
松本「大野さん。」
大野「何だよ?」
松本「お金…受け取ってくれるまで帰らない。」
大野「は?」
松本「帰らない。」
大野「帰らないってお前…」
松本「メンバーの間で金の貸し借りはしたくないんだよ!!」
大野「?!」
松本「大野さんにとっては俺にお小遣いをくれたかもしれない…でも!!俺から見るとそれはお小遣いじゃない…完全な借金と同じなんだ!!」
松本「借金背負ったまま…大野さんと接するなんて…胸が苦しい……」
松本「だから…だからお願い…お金…受け取ってよ…」
大野「松潤……」
松本「お願いします…!!」
俺は再び土下座をし、頼み込んだ。