Liar Game 〜1×5〜
第3章 出逢い、そして再会
〜聖輝side〜
今日はお昼に大学を早退して、バラエティ番組の収録の為にテレビ局に来ていた。
「じゃあ、こういう流れでお願いしますね。」
聖輝「はい!よろしくお願いします!」
スタッフさんと番組の流れを確認して、僕は出番を待った。
波野「涼野くん、大学の方はどう?」
聖輝「はい、すごく楽しくて充実しています!」
波野「そっか、アイドルと学業の両立って難しいから心配してたんだけど…大丈夫そうだね。」
聖輝「はい、これも波野さんがスケジュールを管理してくれているおかげです!」
波野「いやいや、事務所の人達も協力してくれているから。」
波野マネージャー。
僕と同じ頃に事務所にやってきて、僕のマネージャーをしてくれている。
優しくて、しっかりしていて、僕のことをすごく理解してくれている。
僕が大学生だということで、仕事もキツキツに入れず、余裕のあるスケジュールを組んでくれている。
波野さんがマネージャーでよかった。
じゃなかったら、こんな充実した生活は送れていない。
波野「よし、じゃあそろそろ移動しよっか。」
聖輝「はい!」
よし、今日も頑張るぞ!
僕は心の中で気合いを入れて、番組収録へ臨んだ。