テキストサイズ

何て言ったって結局は、

第27章 夢



今日、君の夢を見たの。

出掛けた先でたまたま
人混みの中から君を見つけ出した。

あたしは君に話しかけたくて
君に近付こうとした。

…するとね

君はこちらに笑いかけたの。
あたしは嬉しくて君のもとへ駆けた。
君の名前を呼びながら。

でも、違ったんだ。

君が笑いかけたのは
夢の中でさえも
あたしじゃなくて、
君の彼女のあの子だった。


夢の中なんだから
夢の中でくらい

…あたしに笑いかけてくれても
いいじゃんか…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ