
大切な人へ
第16章 優しい愛情
先生の手が背中にまわっていって
『え…やだ!はずさないでっ』
少し浮き上がった下着が
頼りなく胸を隠している…
「床だと痛いよね…こっち」
隣のベットに引っ張られて
先生が上に覆い被さる形になる 恥ずかしい…
「手どけて…ここでしょ?」
胸の間の傷に触れた
ピクンと体が動いてしまう
痛いって聞きながらそこにまたキスをする
下着に隠れて彼の顔は見えないけど
唇が温かくて…
『…んっ…』
痛みなんか感じなくてゾクッとする
体には他にも小さなアザや傷があった
そこに1つずつ触れていく指と唇
『ハァ…も…やぁ…』
体が熱い… おかしい私…
そっとお腹の痛いところに触れてビクッとする
「やだっ!見ないで…!」
そこは赤いアザから青みがかっていて
痛々しい肌の色になってしまっている
『…痛かったね』
優しく撫でる手が温かい
「美優の肌…本当に綺麗 気持ちいい」
この前あんなに拒んだのに…
『どうして…こんなことするの…』
