
大切な人へ
第21章 繋がる
熱い...
風邪の熱さじゃない体の熱さに疼いていく
何度も重なる唇と舌に自分からまた重ねる
『ん...チュッ..はぁ...クチュ...ん!』
いつの間にかシャツに入り込んだ彼の手が
下着の上から胸をなでる
長い長いキスから解放された口が大きく息をする
目の前の彼も少し息がきれていて
色気の漂う表情になっていた...
服に手をかけられ 自分から脱いでいく
彼に触れてほしい...
シャツ、ブラ、ズボン...
最後の1枚は彼に止められた
「これは俺が脱がすから」
甘い声で耳もとで囁く...ドキドキしてる
バサッと彼も上の服を脱ぎ捨てた
やっぱり綺麗...明るいところで見たのは初めてで
見とれてしまう
『触りたい...』
思わずこぼれた私の言葉にいいよって
腕を広げてくれた
大きな胸にそっと顔をうずめて背中に腕をまわす
大きくて温かい彼の体が気持ちいい...
背中や肩はいくつも波打っていて
自分との違いに驚くくらいたくましい
鎖骨から胸板、腹筋まで伸びる一筋のくぼみを
指でなぞってキスを落とす
彼のはく息が少し揺れる
目の前の綺麗な腹筋をなでていると
はい終わり!って両肩をつかまれた
俺も触りたいって甘えた声で言われたら
うんしか言えない
