
大切な人へ
第59章 私のしたいこと
それまでの期間はサークルに多めに参加して
塾でも英語メインでお仕事をさせてもらったりした
空いた時間では洋楽を聞いたりしてて
大学内のカフェでイヤホンをして塾の仕事をしてると
ふっと片方が外された....
「久しぶり!美優ちゃん」
『渉くん!久しぶりだね!元気だった?』
何聞いてるの?ってそれを聞いてたけど
無言ですぐ返されちゃった
有名だけど古い洋楽だしね 笑
向かいに座ったからテーブルを片付けてると
渉くんも指輪に気が付いたみたい...
『井川くん...彼女とうまくいってるかな』
そうであってほしいのは
彼のためと私のための両方なんだろうな...
「...別れたみたい」 『え!?』
彼は言いづらそうに下を向いてた
早すぎる終わりに驚いたけど
理由なんて聞いていいのかわからない
「気になったけど井川は何にも言わなくてさ
清水先輩に聞いてみたんだ...
美優ちゃん真樹さんにぶたれたんでしょ?
後からそれを知った井川が真樹さんをふったらしい
真樹さんそのまま辞めちゃった」
まただ...
また井川くんのじゃましちゃった...
私との事は真樹さんが井川くんに言ったらしい
彼女は井川くんを想ってああしたんだよ...
なんで別れるの...
