
大切な人へ
第62章 知っていく
『お姉さん何か知りませんか?』
千香ちゃんの勉強を見に来た時に聞いてみた
お姉さんには料理の事は言ってないけど...
『優しいのは前からなんですけど
ちょっと様子が...休みの日も遊んでなさそうで』
お姉さんは何も聞いてないみたいだった
「でも美優ちゃんと真剣だって言ってたし
変わろうとしてるんじゃない?いいことよ♪」
そう言われると嬉しくてにやけちゃう 笑
今日は晄人さんもここに来る予定なの
理数系の解説は間違いなく晄人さんの方が上手だから
私も勉強させて欲しくてお呼びしました
千香ちゃんと晄人さんと私の勉強会
教えてほしい場所を伝えておいたから
やっぱり色々準備してきてくれました
彼の話すペースが私の時とは違ってた
千香ちゃんの理解のペースなんだね...すごいなぁ
『やっぱり先生すごいですね。勉強になります』
「ほんと...わかりやすかった」
千香ちゃんは少し驚いてた 笑
『すごいって言ったでしょ?
これってどうして____って言いかえたんですか?』
「そこはね _______ 」
少し私も質問させてもらいました
懐かしいね...先生は言葉選びが上手なの
マンツーマンの時のまま授業すればいいのにね
「俺もそうしたいんだけどね 笑
全員に照準を合わすっていうのが苦手なんだよね」
前に言ってた得意不得意ってやつかな...
彼の部屋に行くようになって驚いたのは
ものすごい量の参考書や勉強のあと
お姉さんから聞きましたよ
元々勉強できるけどすごく努力家だったって
きっと教師になってからもずっと
それを続けているんだね...尊敬します
