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やけぼっくい

第7章 7

彼の背中に頬をくっつけギュッと抱きつく
心の中で“ありがと”って感謝した。

潮の香りが少しづつ薄れて行く
1本道の国道を走っていたバイクが突然中道に曲がった。

どこ行くの?と尋ねたいけどバイクだと会話なんてままならない。信号で止まった時にでも聞こうと思っていると、街路樹の影から一瞬光が目に入った。

バイクが向かった先には大っきいラブホがあった。

普段は彼の部屋がほとんどで、ラブホなんて付き合いたての頃1度来ただけだった。

エンジンを停め、彼がバイクから降り、私が降りやすい様に手を差し出してくれる。

ドキドキする…

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