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やけぼっくい

第11章 11

自宅に着いたのは深夜1時過ぎ
シャワーを浴びテレビを付ける。

テーブルに置いてある携帯の不在着信のランプが光っている。

相手は亮太。

胸がドクンとなった
雅之と一緒にいた時間は亮太の事は頭から離れていた…電話を掛け直すべきか、またかかってくるのを待つか考えていると、電話が鳴った。

もちろん相手は亮太だった。

佳奈「もしもし?」

亮太「もし?何で出ねーのよ、何してた?」

佳奈「あ、ごめん。シャワー入ってて…」

電話に出なかったらすぐ文句を言う所は今も前も変わっていない。不思議とイヤな気持ちにはならない…。

亮太「は?こんな時間に⁈」

佳奈「うん、ちょっと遅くて」

亮太「ふーん…男いんの?」

佳奈「彼氏はいるよ」

嘘つく事じゃないし、隠す必要もない。
けど、何故か心がチクチクする…

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