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Cream Puff

第4章 4

~にのあい 笑顔。~

「ニノ、帰ろ」

「あー、うん。」

…うん。

一緒。

二人だけ。

そう期待してた。

「あ、あとで翔ちゃんも合流するからね~♪」

「え、あ、そう…」

二人だけ…。

期待、してたのに。

この人はどこまでもバカで天然で。

俺の気持ちなんてわかってないんだ。

「そうそう。ニノ、この間は楽しかったね。」

「…うん。そうだね。」

相葉さんを独り占めしたあの日から、俺の中で『好き』という気持ちがどんどん膨らんでいく。

「また一緒に行こうね。」

「…うん。」

…一緒。

二人だけ…

…相葉さんと、二人で…

「…ねえ、相葉さん。」

「ん?」

「好きな人とか、いる?」

「…え、なに急に。どうしたのー?」

「いや、別に。気になっただけ。」

「…ふうん?」

ちょうど、俺の耳元で声がする。

どんなことよりも擽ったくて優しくて。

幸せなこの一瞬。

「…あ、翔ちゃんいたよ。いこ?」

「うん、」

焦ってこの気持ちを伝えて、失敗なんてしたくないから。

だから、

今はこの胸の気持ちをしまっておいて。

だって…だって、失敗したくない。

絶対叶えたい恋だから。

俺は、あなたに笑顔を届けたいだけだから。

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