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Cream Puff

第7章 7

〜磁石 Poison.〜


この人には、敵わない。

そっと、宙に舞う雪よりも白い肌に触れる。

「…ん?」

めんどくさがり屋の彼は、俺を見ようともしない。

無言で首筋に触れる。

そうしたら、今度は擽ったそうにきゅ、と身を縮ませた。

「くはは、擽ったいよ」

「にーの」

「んふふ、なんですか」

「いや?」

「くふふ、」

ほんのりと頬を染めて、ゲームをする手を止めた。

その小さな丸い手を取って、視線を合わせた。

「…ん?」

にのはふんわりと笑い、その後目を瞑った。

ん、と突き出された唇に指で触れた。

そうしたら、ゆっくり目を開いて

「焦らさないでよ、」

とにのからキスをされた。


…やっぱり、俺はこの小悪魔には敵わない。



end

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