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嫌だ。嫌だ。嫌だよ。嵐…行かないで。

一人にしないで…



「まだ家帰りたくない!!」


「…どうした？家に居たくねーの？」


「そうじゃなくて…っ」



なんで伝わんないの。歯痒くて唇を噛み締める。

嵐は心配そうに私の顔を覗き込んだ。

それが尚更苛立つ。

違うの。そうじゃなくて、私は―――



「今日の嵐キスもしてこないなんて可笑しい。私はもういらないの？必要ない？ねぇっ」



感情的に吐き出した。ドロドロな感情が次々に言葉になる。

そしてそれは涙にかわってポロポロと零れた。

こんな私にしたのは紛れもなく嵐。

他なんていらない。それは私だって"同じ"。



「お前、俺が言った事何一つ信じてねーだろ？誰がいらないっつった！？必要に決まってんだろーが。なんで分かんねーんだよ」



こんな顔隠したいのに、ぎゅっと両手を掴まれて隠せない。

視界には微かにぼやける嵐が映る。

私も嵐も気持ちが伝わらないと必死にもがいていた。今の私たちはそっくりね。





どこまでが愛ですか
どこからが愛ですか

(今すぐ抱き締めてもいいですか。)