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虞犯少年

第9章 歪世界



そして今日もコンビニの前には見た目からして不良の人たちが私を監視する。

厳ついバイクと派手な髪の毛。

着崩した制服は私の学校ではない。確かアレは隣の学校の制服だ。その人たちはいつも最低3人はいる。多い時じゃ、10人近く。私がバイトがあるとコンビニの前で煙草を吸いながら何かする訳でもなくただ私がバイトが終わる時間までは絶対にいる。

こんなの可笑しい。

私に直接何かしてくる訳ではない。だけど営業妨害。迷惑だ。嵐が何かしら関係してるだろうと思ってそれを言ったら笑ってた。



「あぁ。それは俺の連れだ。
お前を見てるよう言ってある。
なんかあったらすぐアイツらが暴れんぞ」



ここにも監視がいた。私に自由はない。分かってる。だけどこれはあんまりだ。店長だって、バイトの人も困ってた。私は申し訳ない気持ちを噛み締めて何も言えずに時間が過ぎるのをただ待つだけ。

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