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初めての彼女

第4章 出会い

後ろに車は来ていない事を確認して
世良は少し車をバックしてから
歩道側に車を寄せて
ファザードを付けて駐車させた

車をおちて傘を差して
小走りで

女性の所へ行った

『大丈夫ですか?』
女性は急に声をかけられてびっくりしたのか
驚いたようだった

『あっ!大丈夫ですよ』
『傘もってますか?』
『持ってなくて』
『良かったらこの傘使ってください
おれ車なので』
『でも・・・』
『濡れるよりは良いので使ってください』
『借りたら返さないといけないから』

と言いながら女性はバックの中に手を入れて
何かを探している

『これに電話番号と名前お願いします』
出したのはメモ用紙とボールペンだった

世良は名前と電話番号を書いて渡した

1995年
まだまだ世良は携帯をもっていなかったので
実家の番号を書いて渡した


車に戻り
世良はお家の方に車を走らせた
バックミラーで女性が傘をさして
歩いているのが見える

ちょっと車を走らせた後に
お家まで送って乗せていけば良かったか?
とちょっと後悔した世良であった

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