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世良は部屋から出て
階段を降り洗面所に行った

母と父は仕事で家にはいない様子

窓を閉め切った家の中は
とにかく暑い

世良は服を素早く脱ぎ
シャワーを浴びた


シャワーを浴びてると
茶の間の電話のベルが鳴っているのが聞こてきた


電話に出れる状況ではなかった世良は
電話のベルをやり過ごした


シャワーを浴び終わり
服を着ると再び電話が鳴った


『はい。もしもし』
『おー世良か』

受話器の向こうは叔父さんだった

母は仕事と伝えると
『また後で電話するよ』

通話時間は1分程度で終わった電話だった


時間は10時30分

まだ原西のお家に行くのは
早過ぎる時間だった世良は時間を持て余す

かと言ってエアコンがない
家にいたら暑くてまた汗だくになりそう


世良は
少し車で走ろうと決め
出掛ける準備を始めたとき

再び電話が鳴った


よく電話が鳴る日だ