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初めての彼女

第11章 携帯電話

まだ時間は早いが
帰ることにした

帰り道にちょっと逸れるが原西の家もある

世良は原西にストラップを
渡しに原西の家に向かった

再び渋滞している


原西のお家に着くと
車が庭に止まっている

原西は家に居ることを確信して
車を降りると玄関から原西が出てきた

『おっ!世良どうした?』
『あーちょうど良かった
お土産買ってきたから寄ったんだ』
『何お土産て?』
世良はお土産の小さな袋を原西に渡した

『海野町に行ったのか』
袋を見て原西はそう呟きながら
袋を開けた


『ストラップかありがとー』
『ストラップて何なの?』
『これ携帯に付けるんだよ』
と原西は早速ストラップを付けて見せた

『おまえ今からなんかやるの?』
『いや何もないよ』
『もうちょっとしたら千佳と会うんだよ
一緒にくるか?』
『あーいいよ』
『よし、なら電気屋に乗せてけ』
『えっ?』
『いま電気屋に行こうとしてたらお前が来たんだよ』

世良は原西を乗せて
朝行った電気屋に向かった


助手席に乗った原西は
助手席に置いてあったチラシを見て

『お前も携帯買うのか?』
『いや、朝、電気屋でもらったチラシだよ』
『携帯タダだから買ったら良いじゃん』
『えっ?タダ?』
『ここにタダて書いてあるよ』

確かにタダと書いてある
機種によっては10円やら1円とも

『携帯買っても電話来ないし』
『いや俺が電話するよ』

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