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「麻酔銃だ。心配はいらん。さっさと帰れ。帰らないなら強制排除する」
　
何人もの運営委員が現れ、俺達に銃を突きつけた。
　
「……くっ…」
　
俺達は黙って家に帰るしかなかった。
何人かの暴れた生徒が麻酔銃で撃たれて眠らされた。
　
噂では知打先輩の父親、つまり知打コーポレーションズの社長が、金を使って裏で手を回しているらしかった。
　
この事件の裏で何が起きているのか、知打コーポレーションズと学園に何の関係があるのか知らない。
　
けれど、
杉多壱岐ちゃんは確かに学園にいたんだ。
俺は会っている、彼女に。
　
そして、
元の彼女にはもう二度と、会うことはできない……