
おにごっこ学園
第18章 野呂茉莉江パート last
「あのっ、漫画家目指してるんですか?」
彼女に話かけてみた。
「ん?そうだよ。ここは男に捕まりさえしなきゃ何したって自由だからねぇ」
彼女はかなり上手な絵を書いている。
「そう……なんですか?」
「そうそう。勉強なんてしなくていいんだから、好きなことすればいいじゃない。まっエッチも嫌いじゃないけど、毎日はさすがに、ね」
好きなことを……。
「今、この学園を舞台にしたのを書いてるんだ。結構過激なやつ」
そう言って彼女は笑った。
なんだか楽しそうで、羨ましかった。
