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白猫のシロ

第1章 白猫のシロ

座るときだけ上品で

眠ってしまえば仰向けになる


シチューが大好きで鰯が嫌いなおまえは

よくテーブルの上のビールの栓を
下から手探りで見つけては満足していたっけ


その二本足の格好は
まるで大きな糸瓜のよう



本当に変わった奴だったよ おまえは


仲間に餌を譲る優しさを持ち

すぐに爪を出す短気な奴で

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