テキストサイズ

白猫のシロ

第1章 白猫のシロ


本当に馬鹿な奴だったよ おまえは

あんな危ない所へ二度も行くなんて


俺も早く気付いてあげればよかったんだ


猫だから
いつも、誰からも可愛がられるとは限らないんだよ


あの大雪の晩

おまえは帰らなくなった


二月も半ば

そろそろ梅も花を付け始めていたのに

あの晩は大雪だった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ