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第2章 F☆MIX

 画面に何かが現れた。


 真っ白いブラウスに身を包み、胸の辺りまである長い髪の毛に、濃いめのサングラスと白いマスクをつけた女性らしき人物で、それは全身ではなく、上半身だけが映し出されていた。


『これを見つけたって事はひとつ難関をクリアしたってことね』と、画面の女性は喋りだした。


 るかは、画面を指差した。


「誰? このけったくそ悪い女」


「誰でしょう? てか、難関て……冷蔵庫開けただけだよね」と、下里が言う。


『詳しいことは、そこにいる執事のケンちゃんにいろいろ聞いてると思うけど……』


「ケンちゃんて誰だ?」と、桃太郎が尋ねる。


『あ、それはこの奥にいる大きな男よ』


「タンクトップ着てる男か?」


『そうよ。いろいろルールも聞いてるはずよ』


「そいつなら……死んでるぞ」


『……嘘っ!!』


「本当だ。なぜ死んでるのかは、まったく判らないが、倒れて死んでいる」


『ちなみにこれは、録画されてる映像ですから質問にはお受けできませんわ』


「待てっ!! いま、会話してたよな!? 言葉のキャッチボールあったよな!?」


『申し遅れました。私、総合支配人の純化と申します』


 純化と名乗る人物は、一枚の何も書かれていないフリップを前に出した。




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