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「結局、真さんが何であんな事件を起こしたのか、何で自殺したのかわからないままっす…。」

真さんが、本当にあんな事件を起こしたなんて、未だに信じられないです…。

「日向家も、その月に引越しして行方知れず…。」

日向歩さんと梶研磨さんも、どこにいるのかもわからない…。

あの日の事件の真相を聞きたい、あの日に何があったのか確かめたい…。

「……真さん、また来月に来ますね」

俺は、立ち上がってこの場から立ち去った。

◇？？？◇

－南視点－

「……。」

僕は、４年前のとある事件の事を思いだしていた。

「あの事件の犯人は、自殺した日向真
被害者は、容疑者の兄の日向歩と梶研磨…。」

日向真と同じ空手道場に通ってた如月俊樹、梶研磨の従兄弟の梶数多の２人が同じ高校で、同じクラス…。

偶然か、それとも運命の悪戯か…。

「……今日、何も起こらなければ良いけど…。」

心の中で、そう思いながら何か起きそうな気がした。