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－郁視点－

「警察の人達からは、見つからずに生活送れたんすね」

さっきまで、ショックを受けていたのが嘘のように少しずつであるけど、俊樹君の表情が見る見る明るくなっている。

「あぁ
それぞれ、新しい高校生活にも慣れて友達も出来て、無事に卒業もしたぞ」

初めて、２人の話を聞いた時は前半部分の重い話で、少し元気をなくしたが後半部分の話でホッと安心出来た。

「卒業後は、それぞれ引っ越した土地のアメニイトに就職して去年の末頃まで働いてたんだぁ～」

「一緒に住むために、俺達は頑張って今年の初めに両親ズの援助もあって、このアパートに引っ越して日本橋店のアニメイトに就職して現在に至るってわけだ」

「ちなみに、僕達だけで引っ越した理由は大好きで慣れた土地で、人生を送りたかったからなんだよ」

「そうだったんですね…。」

全ての話を聞き終えた俊樹君は、少し考え込み始めた。