無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

お母さんと渉さんの結婚式が終わり、僕とお母さんは正式に文月郁と文月優里になる。

結婚式後、俊樹君達と他のソングボーイズのメンバー達から、祝福のメールがきた。

◇文月家１階・玄関◇

「それじゃあ、２人共
留守番頼んだぞ」

「行って来るわね」

「お父さん、お母さん行ってらっしゃい」

「お兄ちゃんと、ちゃんとお留守番してるから心配しないでね～」

僕と隼は、新婚旅行に行くお父さんとお母さんを見送った。

「お兄ちゃん♪」

２人が家を出たあと、僕に抱きつく隼。

「隼、どうしたの？」

「えへへ♪
何だかわからないけど、急に抱きつきたくなったの♪」

「ははは、可愛いなもう」

僕も、隼を抱き締め返す。

しかし、この時まだ誰も知らなかった。

まさか、このあと悲劇が起きる事を。