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角川学園-School Days-

第19章 過去の友達編~南の正体と俊樹との亀裂~

「俺達部下の間では、翔太さんを慕う者が多かった」

「翔太さんは、俺達にとって兄貴的存在だったんだよ」

米内刑事と鳥海刑事の言葉を聞き、お父さんがどれだけ部下の人達から慕われてたのがわかる。

強くて優しくて、面倒見も良くて人を思いやる気持ちが強い人だった。

「南君…。」

南君は、喉に手を当てると離して口を開く。

「改めて自己紹介だ」

「えっ!?」

南君の声が変わった…。

「俺は、高山湖南(たかやまこなん)
よろしくね、郁君」

「南君、声が…。」

「2人の時とこのメンバーで居る時は、湖南で良いよ」

「湖南さん、声が…。」

改めて言い直す。

「この声が、俺の本来の声なんだよ
俺の家は代々と伝わる家で、親族みんなも変声の特異体質を持つ家計なんだ」

「そうなんですか?」

名探偵コ○ンの、ベル○ットと怪盗キ○ドみたいだ…。

「あとは、変装と演技にも長けているんだよ」

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