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もう一度…

第2章 再会

懇談会が
始まった。

やはり懇談会は、
集まり悪い。


『参加者…私だけ。1対1じゃん。』

ドキドキでした。

教室に入ると…

先生は、
私を見て笑顔で…

『もしかして…。舞華か?』

先生は、
覚えていた。

『は…い。優先生。』

私は、
涙がボロボロ溢れた。

『舞華、変わらないな。泣き虫なところ(笑)。』

『先生…。私に気づいてくれていたんだね…(涙)』

『教室に入った時に、先生…。と言った声で分かった。舞華、大人になったな。当たり前か。舞華も、宏樹君のお母さんだもんな。まだ泣き虫だけどね(笑)』

『先生…。もう私、27歳だよ。大人になったよ。先生に、12年間、会いたかった。ずっと…まさかこんな形で再会出来るなんて。』

『俺も会いたかった。一方的に連絡途絶えさせて、消えた俺だけど、舞華を忘れずに過ごしてきた。そして、舞華が16で妊娠して結婚したと、風の便りで耳にして、幸せになってる事を祈っていた。』

『先生…。』

『他の保護者には内緒だぞ。俺達の関係。昔の事だけどな。』
お互い大変な事になるからさ。
『はい。先生。』

何だか12年前に
タイムスリップしたみたい。

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