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もう一度…

第3章 過去

カーテンの向こうから、
先生が声かけてきた。

『舞華、入るぞ。』

『はい…。』

『大丈夫?先生今から家まで送るから。用意しなさい。』

『はい。』

私は、
再び先生に
おんぶされた。

みんなが見てる。

女子達が、
私を見ながら、

『何、あの子、先生に甘えてる。女の武器使っていい気ね。
先生が迷惑って、わからないのかしらね。』と…

陰口してるのが、
痛い位耳に入る。

先生はといえば…

『羨ましがってるんだよ。先生がお前を可愛がるからさ。気にすんな。先生は、あんな子嫌いさ(笑)人の陰口言うのは。』と笑いながら言った。

『先生?変に思われてしまうよ~?いいの?変な噂されちゃうよ。』


『別に気にしないさ。言いたい奴には言わせとけば、そのうち飽きるさ。』

何だか周りの視線が痛いけど、私は、先生に優しくされて、嬉しかった。

そして、
車に乗せられた。

何だか良い香り。

運転する先生。

横顔が一段と輝き
カッコいい。

私は、
先生を
好きになっていた。

『先生?ありがとう。私、先生と居ると幸せ。』

『舞華、嬉しい事言ってくれるじゃないか。舞華熱でもあるか?』

先生の手が
私のおでこを触った。

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