
となりのアイツ AN
第95章 大凶の呪縛3 かずくん
そんな風に不思議に思った俺に向かい
涙を拭ったまーくんが ぶわっと話し始めた
「かずくん・・・俺・・・不器用でも必死で頑張れば
勉強と恋愛の両立が出来るって思ったんだけど、
新年早々 大凶なんて引いちゃって。
これってやっぱり神様からの忠告なんだよね、
欲張るとまた倒れる事になりかねない、って」
「だから、だから、俺これからは 特別支援の教諭免許に専念しようと思って。
今の俺の成績じゃホントに頑張らないと無理らしいんだ・・・
教授にも、“ 全てを犠牲にするつもりでやれ ”って言われてるし
おみくじにも 身を慎んで、って書いてあったから・・・
マジで邪念を捨ててこれ一本で行くつもり」
「だから、だから、だから・・・かずくんとはもう・・・」
