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となりのアイツ AN

第22章 初デート5 まーくん

5-2

色んなこと・・・ホントは聞きたい。だけどもしも俺の聞きたくない答えが返って来たら・・・

そう思うと聞くのが怖い。
だから「無理に言わなくてもいいよ」なんて優しいふりをする俺は・・・卑怯なのかもしれない・・・・・・


「まーくん・・・まーくんは・・・ホントに俺のこと・・・・・・」
「・・・好きだよ」
「それって、友達として、とか兄弟みたいに近いって意味じゃなくて?」
「勿論違うよ・・・どうしたの?」

それはわかってくれてると思ってた・・・
もし「好き」の意味が違うならかずくんの方だと・・・



だって、俺はかずくんと二人でいると 楽しくて落ち着く反面、ふと静かになったりすると途端に意識し始めてドキドキしてかずくんの唇ばかり見てしまうのに 

かずくんはいつも同じようにフラットで「おやすみ」っていう時までかわりない笑顔。

それも、近くまでは来るけど 腕を伸ばしてもぎりぎり届かない距離をキープしてるみたいに見える。



今日こそ別れ際にキスしちゃおうか、と思っている俺の心の中を見透かしてるみたいに・・・

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