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となりのアイツ AN

第22章 初デート5 まーくん

5-4

ヤバイ、心臓がバクバク言いだした。
絶対かずくんにもバレちゃう、と思いながら。

でもそんなこと言ってる場合じゃない。


かずくんが身体を強ばらせる。

緊張してるんだよね、嫌がってるんじゃないよね・・・?
そう自分に言い聞かせ 萎えそうな気持ちを叱咤激励する。


俺、いつキメるの?
今でしょ!


「俺はかずくんしか見てないから・・・」


ガチガチに強ばる指でかずくんの顎を持ち上げ、そっと瞼をおろしながら唇を寄せる。





だけど次の瞬間、信じられないことが起こった。


かずくんが顔を背けて俺の肩を押し戻したんだ。
「ごめん」って・・・




冗談じゃなく、心臓が凍りついて時間がフリーズした。

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