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となりのアイツ AN

第34章 誤解2 かずくん

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「じゃあな、ご馳走様。」
「あ、こっちこそありがと、帰り気をつけて」

「雅紀、ちょっとだるそうだな・・・大丈夫か?今日早く寝ろよ?」
「あ、うん・・・」

「隣、かずなんだろ?挨拶していこうかな」
「あ、でも多分留守だと思うから・・・」

「そう?・・・じゃあ帰るか・・・またな、雅紀」
「うん、また・・・」



出るに出られなくなって 玄関でつっ立ったまま 二人の会話を聞いてる俺。
違う、これは別に立ち聞きなんかじゃなくて・・・
って。
俺、誰に言い訳してんだ・・・?



まーくんが部屋に戻ったら出かけよう・・・

外で車のエンジンのかかる音、しばらくして発進して行ったらしい音。
そして微かな足音と隣のドアが開け閉めされる音。


・・・よし、もういいだろう。
ぐずぐずしてるとまた鉢合わせするかもしれない・・・その前に出かけよう、

だけど、そっとドアノブを回し、静かにドアを開けた途端、目の前にまーくんのびっくりした顔があった


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