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となりのアイツ AN

第37章 誤解5 まーくん



よかった。

かずくん怒ってないみたい。

これはかずくんの方にもその心構えがあるんだ、って・・・思っていいの?



「そ、そ、それでさー・・・こうなったらぶっちゃけるけど・・・
こういうものにも賞味期限・・・じゃなくて 品質保持期限、ての?あるんだね・・・
俺 知らなくて・・・棚の一番前は古いものが置いてあるのは スーパーと一緒なんだね。
それで、それがもうすぐで・・・俺・・・出来れば・・・それが切れる前に・・・・・・・・・」

「あぁ・・・使いたいの・・・?うん・・・そんなすぐ劣化するわけじゃないだろうけど・・・
もしものことがあったら・・・大変だもんな・・・」

「あ、やっぱり?・・・そうだよね・・・やっぱ早いほうがいい、よね・・・じゃ、じゃぁ・・・早く風邪治さないとな~・・・なんて・・・はははははははははははは・・・」





すごい!こんなにスムーズに意思の疎通が出来るなんて!

こんなことならもっと早く打ち明けてればよかったなー・・・





浮き足立った俺は かずくんの言葉が途切れがちなことも恥ずかしがってる、としか思わず・・・





意思の疎通どころか 決定的な誤解が生まれたことに 気づいてもいなかった。


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